特別講演会

2023/11/06(月)

誤解だらけの信頼性工学、知って得するその重要さ

10:30~12:00
廣野 元久
株式会社リコー 技術経営センター 倫理統括室 室長
私達にとって、信頼性という言葉は広く様々な分野で使われています。後ろに工学が付くと、製造業の品質保証部署の内の一部の技術的な専門家が習得する技術と捉える向きが多いかもしれません。しかし、製品・サービスの信頼性は、企業ブランドの価値を左右しかねない重要な品質要素です。加えて、全員参加で確保すべき企業の大事な経営活動です。本講演では管理職や事務系の方々にもわかるように数式にとらわれないで、誤解だらけの信頼性工学を紐解きます。
2023/11/13(月)

再発防止の質向上のための視点と進め方

13:30~15:00
小杉 敬彦
SQCテクノサポート 代表 元トヨタ自動車株式会社
事故・災害等の再発防止策を見ると、確実性・継続性の点で不安なものが散見される。また、将来起こり得る使用環境の変化やお客様の要求・期待の変化といった変化点への対応も心許ない。これらの課題に対応するためには仕事の進め方・しくみの再発防止が必要・有効であるが、その方法は必ずしも明らかではない。そこで実際の再発防止活動に入り込み、苦労している点・陥りやすい誤り等を把握し、具体的な手順や各手順での勘所として整理した。
2023/11/15(水)

プロセスに着目したMSの運営管理の表現方法と内部監査の運用の誤解 ~MS規格の項番に沿ったMSマニュアルは捨てましょう~

13:30~15:00
福丸 典芳
有限会社 福丸マネジメントテクノ 代表取締役
ISO-MS認証を受けている組織では、MSの運営管理の状況を明確にするため、組織が必要と判断したMSマニュアル(MS規格ではマニュアルを作成するという要求事項はない)を作成しています。しかし、これを組織の事業活動で適切に活用しているとは思えない組織があります。なぜでしょうか。認証審査のための文書になっているからでしょうね。このような状況を払拭するために、MS規格に沿ったマニュアルを捨てて、プロセス保証に焦点を当てたMSマニュアルの作成方法について解説します。また、内部監査の運用の誤解とその解決法についても解説します。
2023/11/20(月)

問題解決手法(FTA、なぜなぜ分析、統計的手法)とKT法

10:30~12:00
岡田 学
オカダコンサルタント 代表
品質問題の原因究明の方法として、FTA、なぜなぜ分析は良く多用されている。
その活用におけるポイントを解説すると共に、複雑な原因究明に効率的なKT法について
解説する。
2023/11/21(火)

Z世代とどう関わる? 管理職・リーダーのためのコミュニケーション

13:30~15:00
竹内義晴
特定非営利活動法人しごとのみらい 理事長
「最近の若い世代は、何を考えているのか分からない」「どのように関わったらいいのか分からない」「パワハラ・モラハラになっていないか不安」――このような悩みを抱える管理職・リーダーは少なくありません。そこで、『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本』の著者が、若い世代との関わり方について解説します。大切なのは、複雑なスキルではなく、シンプルなあり方と、関わり方でした。
2023/11/22(水)

QCサークル活動を推進しよう!

10:30~12:00
須加尾 政一
Q&SGA研究所 代表 元コニカミノルタ株式会社
2022年4月でQCサークル活動は還暦を迎えました。本日の講演の元となる月間テキストは、『QCサークル』誌2022年1月~6月号の運営・推進のページとして掲載された内容を月間テキスト用に編集し直したものです。本日は、QCサークル活動を推進していくうえにあたって、興味深い点に的を絞ってお話させていただき、少しでもQCサークル活動の活性化につながればと願っています。
2023/11/22(水)

最近の事例から学ぶ品質不正防止のポイント

13:30~15:00
安岡孝司
元 芝浦工業大学大学院 工学マネジメント研究科 教授
日本を代表するトップメーカーで品質不正が発覚し続けています。品質管理を机上の議論に終わらせないためには、品質不正の原因になり得る経営やマネジメントの問題を監視することを、品質保証の重要課題に含めるべきでしょう。つまりマネジメントを含めた総合的な視点での品質保証が求められる時代になります。本講演では2022年に発覚した品質不正の事例を参考にして、総合的な視点から不正防止のポイントを説明します。
2023/11/27(月)

労働現場のヒューマンエラーを防止するために:要因と対策の考え方

13:30~15:00
高橋 明子
独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究グループ 上席研究員
ヒューマンエラーは誰しも起こしたくないものですが、労働現場では多くのヒューマンエラーが起こり、それらに起因する事故が後を絶ちません。この講演では、いくつかの事例を基にヒューマンエラーを起こす人間特性について紹介します。また、ヒューマンエラーの防止対策の基本的な考え方や人間工学の観点からの対策例についても紹介します。